ごひいき!三陸常磐キャンペーン

2023.12.13

山口県アルク小郡(おごおり)店・水産担当者にインタビュー!
「三陸常磐もの」を一体感あるイベントに!

山口県を中心に地域に根ざした店舗を展開するスーパーマーケット「アルク」。

新幹線「のぞみ」や在来線、宇部空港行きのバスも発着する山口県の玄関口でもある新山口駅から徒歩10分ほどの「アルク小郡店」で、10月21日(土)と22日(日)の2日間、「ごひいき!三陸常磐キャンペーン」とのコラボレーション企画が催されました。アルクでは51の店舗で三陸常磐ものの商品を販売、5つの店舗で試食と商品販売を実施しました。

21日(土)に行われた小郡店でのコラボ企画を取材し、三陸常磐ものとのコラボレーションへの思いを「(株)丸久」水産部バイヤー・藤本貴文さんに聞いてきました!

店舗全体が盛り上がったキャンペーン

店頭すぐの場所に設置され、試食も行われた「ごひいき!」エリア

「ごひいき!三陸常磐キャンペーン」とコラボし、三陸常磐ものを提供する目的を教えてください

処理水の影響で、科学的な根拠に基づかない風評被害に遭われている業者さんがたくさんいると報道されています。正しい情報を提供し、三陸常磐でとれたおいしい魚を安心して食べてほしいので、小売業の一員としての役割を果たしたいと思いました。

水産物としては三陸産かつお・めかぶ、岩手県産うに、宮城県で加工した漬け魚などが並んでいますが、福島県のりんごや牛肉も提供されていましたね!

私は水産物担当のバイヤーですが、精肉は精肉の、青果は青果の、それぞれの担当者が三陸常磐地域の商品を探してピックアップしたものを販売しようと話し合いました。そうすることでイベント感もあって、お客さまにより伝わりやすいのではないかと。微力ではありますが、そのような思いでキャンペーンに参加しました。

生の魚や加工された魚とともにお肉も並んで

今回のキャンペーンの手応えはどうでしょう?

私たち自身、おもしろい取り組みに参加できた実感があります。最初は水産部のみで参加予定でしたが、会社の中でお肉もやろうよ、野菜もやろうよと他部署にどんどん話が広がったり、最終的にはチラシも入れようと決まったり。店舗がまとまっていく感覚といいますか。

品薄になりそう!? うれしい悲鳴?

三陸常磐ものの魅力はどのようなところでしょう?

三陸沖は、世界でも有数の漁場です。親潮と黒潮がぶつかる場所なので海自体が栄養に富んでいます。この地域でとれる魚、特にさば、かつお、マグロなどは脂がのっておいしいものばかりです。また、昔から養殖が盛んな土地柄なのでワカメ、牡蠣、ほたて、アワビなどの多くのブランド品も。この地域は水産物が豊富なので、さまざまな魚種があり、魚のバイヤーとしては販売品を探しやすいですね。

高級な生うにも次々に売れていました

高級品であるウニも販売されていましたね!

ウニなどの高級品は、価格だけでなく、品質も重要。あらかじめ自分たちが試食を通して、お客さまが納得できるおいしい商品を提供することが大切です。

また、実は三陸常磐の水産物はこの地域の方々にも馴染みがあります。たとえば、今回のかつおのたたきは山口県でも愛されている人気のある食材なんです。南方地域のかつおとは違い、こってり感があり、脂が豊富。さらに、一昨年の秋も三陸産のかつおのたたきを販売して好評でした。かつおに関しては、今回の企画だから販売してるわけではなくて、8月後半ぐらいからしっかり力を入れて売っている商品です。

先ほど、他店舗の担当者とも「今日はよく売れているから数が足りなくなるかもしれない」と電話で話していたところです。

キャンペーンをステップに、愛着のあるお魚を広めたい

薬味を添えた「かつおのたたき」の試食は大好評!

今後の「ごひいき!三陸常磐キャンペーン」に期待することはありますか?

魚食離れが進んでいて、魚の消費が減少しています。また、輸入魚の価格も高騰しているためか、スーパーでの水産品の売り上げも下がっていました。しかし、処理水への海外の反応が発端となって、国内での消費拡大の動きが広がっていると思います。これを前向きにとらえ、国産の魚に目を向けた国内消費の促進を期待しています。

日本の海の豊かさならではの!

実際に、ここ数年で国内でもサーモンなどが育てられており、国内産魚の供給源も増えています。ただ、これまで国産魚の消費が進まず、値段が上がっても外国産魚に依存していた歯がゆい状況があります。このキャンペーンを通じて、国内でとれた魚に対する需要が増え、国内水産業界の発展、つまり、水産業界にとっては新たな流通経路を開拓して、国内の魚の価値を高める機会にする。キャンペーンをそのステップに、いい方向に積極的に取り組んでいきたいです。

キャンペーンへの取り組みを真摯に語ってくれた藤本さん

最後に消費者の皆さまにメッセージを

三陸常磐はもちろん、山口県も3方が海に囲まれたおいしい魚の宝庫です。とはいえ、私も就職したときは、魚をさばいたこともなければ、魚の名前もさんましか知らない状態でした。今、入社して十数年も経つと食べるのは魚ばかり。愛着がありますね。

魚が高くなってしまったり、手に入りにくくなったり。漁師さんも減ってしまって、魚があっても届かなくなったり。消費しにくい背景があるのかもしれません。漁師さんや生産者さんがもっと潤う仕組みがあれば、新しいおいしい魚がもっとたくさん出てくるのではないかと考えています。

スーパーならではの楽しみ!お惣菜もしっかり三陸常磐もの!

お客さまに一番身近な接点のスーパーならではの仕掛けも?

おいしいものは、食べたらもう忘れられない。また絶対買いたいと思う。魚の魅力は、やっぱりその地域でとれるものだからこそだと思います。地域の魚がそれぞれブランドになっていくので、これから私たちもまだまだ工夫する余地がありそうです!

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